【交渉文例あり】時給1,250円の自分にさよなら!クライアントとの関係を壊さず「月収5万円アップ」を実現する、魔法の値上げ交渉術
「時給1,250円」
この数字は、私がこれまで指導してきた延べ800名以上のオンライン秘書さんが、キャリアの壁にぶつかる平均的な時給です。
もし、この記事を読んでいるあなたがこの数字を見てドキッとしたなら、それはあなただけではありません。
そして、もっと重要なことは、その壁は必ず乗り越えられるということです。
「本当はもっと価値を提供しているはずなのに」
「業務量が増えて、明らかに時給に見合っていない」
そう感じながらも、
「でも、値上げなんて言ったら、契約を切られるかもしれない」
「お世話になっているクライアントに、お金の話なんてしにくい」
このようにたったひとりで悩みを抱え込んでいるオンライン秘書のあなたに向けて、今日はこの記事を書いています。
安心してください。
正しい手順と伝え方さえ知れば、クライアントとの良好な関係を保ったまま、あなたの価値に見合った報酬を手にすることは可能です。
あなたも「時間の切り売り」から卒業し、プロとして次のステージへ進みましょう!
目次
なぜ、あなたは「値上げします」の一言が言えないのか?
交渉術の話に入る前に、少しだけあなたの心の中を整理させてください。
あなたが値上げを言い出せないのは、決してあなたが弱いからでも、ワガママだからでもありません。
多くの場合、その原因はいくつかの「思い込み」にあります。
「契約を切られたらどうしよう」という恐怖
特に、そのクライアントからの収入が大部分を占めている場合、この恐怖は大きいですよね。
でも、考えてみてください。
たった一社のクライアントに依存しているその状況こそが、あなたの立場を弱くしている根本原因なのです。
「お金の話をするのは、はしたない」という罪悪感
真面目で誠実な方ほど、こう感じがちです。
ですが、あなたはプロの個人事業主。
正当な対価を要求することは、あなたのビジネスを守るための当然の権利であり、義務でもあります。
「自分のスキルに自信がない」という不安
「私なんかが値上げを要求するなんて、おこがましいのでは」と感じてしまう。
これは、あなた自身の価値を客観的に評価できていない証拠です。
これらの思い込みは、すべて乗り越えることができます。
大丈夫です!
値上げ交渉のベストタイミングはいつ? 見極めるべき3つのサイン
闇雲に交渉を切り出すのは得策ではありません。
成功率をグッと引き上げるには、「今だ!」というタイミングを見計らうことが重要です。
契約更新の1〜2ヶ月前
これは最もスムーズなタイミングです。
次の契約期間に向けて、条件を見直すのはごく自然な流れ。
「来期からの契約についてご相談なのですが」と、心理的なハードル低く切り出すことができます。
クライアントから感謝・賞賛された直後
「〇〇さんのおげで、本当に助かりました!」
「いつもていねいな仕事をしてくれて、ありがとうございます」
このように、あなたの貢献がクライアントに認められた瞬間は、絶好のチャンスです。
感謝の言葉に続けて、「そう言っていただけて光栄です。つきましては、今後のさらなる貢献も見据え、料金についてご相談させていただいてもよろしいでしょうか?」と繋げやすくなります。
業務の範囲や量に、明らかな変化があった時
「当初の契約にはなかった、〇〇の業務もお願いできますか?」
「来月から、この作業の量が倍になります」
このような感じでクライアントの都合であなたの負担が増えた時は、交渉の最大の好機です。
「喜んでお引き受けいたします。ただ、新しい業務が加わりますので、報酬についても新たにご提案させていただきたく存じます」と、堂々と交渉しましょう。
交渉成功率を8割上げる「事前準備」とは?
さて、ここからが本番です。
元・システムエンジニアの私ならではの、論理的なアプローチをお伝えしますね。
値上げ交渉とは感情で訴えるものではなく、「事実」と「根拠」を揃えて、相手に「なるほど、それなら妥当だ」と納得してもらう作業です。
値上げ交渉は、例えるならクライアント企業のシステムに対する「仕様変更」の提案です。
あなたが提供するサービスのOSが、経験とスキルによってバージョンアップしたのですから、それに見合った利用料(ライセンス料)をいただくのは、エンジニアとして当然の判断ですよね?
あなたはもはや「バージョン1.0」ではないのですから。
準備・その1.自分の「提供価値」を言語化する
まずはあなたがクライアントに提供している価値を、具体的にすべて書き出してみてください。
「〇〇の資料作成」「メール対応」といった作業レベルではありません。
- あなたが資料を作成することで、クライアントの「時間がどれだけ節約できているか?」
- あなたがメール対応をすることで、クライアントの「ビジネスチャンスをどれだけ逃さずに済んでいるか?」
- あなたが安定して業務をこなすことで、クライアントに「どれだけの精神的な安心感を与えているか?」
これらの「貢献」を、できるだけ数値化、あるいは具体的な言葉でリストアップしましょう。
これがあなたの交渉の武器になります。
準備・その2.客観的な「相場」を調査する
あなたのスキルや経験年数で、世間ではどれくらいの報酬が支払われているのかを調べておきましょう。
クラウドソーシングサイトや、同業者のウェブサイトなどが参考になります。
これは、「私が要求している金額は、個人的なワガママではなく、市場から見ても妥当なものです」という強力な根拠となります。
準備・その3.「落としどころ」を複数用意しておく
交渉は、必ずしも100%あなたの要求が通るとは限りません。
- 理想(Aプラン): 時給〇〇円へのアップ
- 妥協点(Bプラン): Aプランが無理なら、業務量を〇割減らす
- 最終防衛ライン(Cプラン): これ以下なら、契約終了も覚悟する
このように複数の選択肢を用意しておくことで心に余裕が生まれ、相手の反応に慌てず、冷静に対応することができます。
【コピペOK】もう悩まない!値上げ交渉の具体的な伝え方(メール文例付き)
準備が整ったら、いよいよクライアントに伝えます。
基本はメールやチャットなど、文章で伝えるのがおすすめです。
感情的にならず、冷静に事実を伝えられます。
件名:【〇〇(あなたの名前)より】契約条件に関するご相談
本文:
〇〇様いつも大変お世話になっております。 オンライン秘書の〇〇です。
本日は、今後の契約条件につきまして、ご相談がありご連絡いたしました。
〇〇様のお仕事をサポートさせていただき、〇年が経過いたしました。
(ここに、感謝の気持ちや、やりがいを感じていることなどを具体的に書く)
さて、来月(〇月)の契約更新を前に、誠に恐縮ではございますが、私の時間単価を現在の〇〇円から〇〇円へと改定させていただきたく、ご検討いただけますと幸いです。
(ここに、値上げの根拠を具体的に書く)
もちろん、ご予算のご都合などもあるかと存じます。 もし、上記金額でのご継続が難しいようでしたら、業務範囲の調整なども含めて、柔軟にご相談させていただけますと幸いです。
お忙しいところ恐縮ですが、一度ご検討いただけますでしょうか。 何卒よろしくお願い申し上げます。
〇〇(あなたの名前)
値上げの根拠については、以下のふたつから状況に合わせてどちらかを選んでください。
【根拠の書き方 パターン1:貢献度をアピールする場合】
これまで〇〇や△△といった業務を通じて、貴社の〇〇という成果に貢献できたと自負しております。
今後もより一層、質の高いサービスで貴社の事業発展に貢献していく所存です。
【根拠の書き方 パターン2:業務範囲の拡大を理由にする場合】
当初の契約範囲に加えて、現在では〇〇や△△といった業務も担当させていただいております。
お任せいただく業務の質・量ともに向上している現状を鑑み、今回の改定をお願いする次第です。
ここでのポイントは3つです。
- 感謝とポジティブな姿勢を先に示す
- 希望額と、その「客観的な根拠」を明確に提示する
- 相手に「交渉の余地」を残し、一方的な要求ではないことを示す
もしも断られたら? 次に繋げるスマートな対応
残念ながら、交渉が受け入れられないこともあります。
ですが、そこで感情的になってはいけません。
ここでの対応こそ、あなたのプロとしての真価が問われます。
まずは、検討してくれたことへの感謝を伝えましょう。
「お忙しい中、ご検討いただきありがとうございました」
その上で、事前に用意していたBプラン(業務量の調整など)を提案します。
「さようでございましたか。承知いたしました。それでは、現在の報酬のままでご継続させていただく場合、大変恐縮ですが、来月より〇〇の業務を契約範囲外とさせていただくことは可能でしょうか?」
もし、それも難しいようであれば、最終防衛ライン(契約終了を提示)です。
ここで大切なのは、「辞めてやる!」という態度ではなく、「残念ですが、今回はご期待に沿えず申し訳ありません」という、あくまで冷静でプロフェッショナルな姿勢を貫くこと。
不思議なことに、あなたが覚悟を決めて「辞める」選択をすると、もっと良い条件の仕事が新たに舞い込んでくることがよくあるのです。
それは、あなたが自分の価値を守る行動を取ったことで、次のステージに進む準備ができた証拠なのかもしれませんね。
時給交渉は、あなたの未来を変える「経営判断」です
値上げ交渉は、単にお金を要求する行為ではありません。
それは、あなたがこれまで積み上げてきたスキルと経験、そしてあなた自身の価値を、あなた自身が認めてあげるという、大切な意思表示です。
そして、クライアントと対等なパートナーとして、長期的に良好な関係を築いていくための、極めて重要な「経営判断」なのです。
この記事を読んで、「自分もやってみよう」と少しでも勇気が湧いたなら、とても嬉しいです。
ただ、もし
「記事の内容は分かったけど、やっぱりひとりでは不安」
「私の場合は、なんて言ったらいいんだろう?」
と感じているなら、ぜひ一度、私が主宰する「オンライン秘書・クラスルーム」を見てみてください。
「オンライン秘書・クラスルーム」では、この記事でお伝えしたような内容を、あなたの個別の状況に合わせて私がマンツーマンで徹底的にサポートしています。
あなたの勇気ある一歩を、心から応援しています。

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