【悲報】あなたの「気が利く」は迷惑かも?私がオンライン秘書に「先回り・提案は禁止」と教える本当の理由

こんにちは、オンライン秘書の育成をしている山田亜希子です。
私はこれまで15年間で800名以上の方を指導してきましたが、 多くの真面目で頑張り屋な方ほど、この「良かれと思って」のワナに陥ってしまうのを見てきました。

このページを見ているあなたは、きっと
「クライアントにもっと評価されたい」
「長く契約してもらえる、信頼される秘書になりたい」
と、強く願っていることでしょう。

そして、そのために「気が利く秘書」であろうと、先回りして資料を準備したり、業務改善の提案をしたり、日々努力を重ねているかもしれませんね。

でも、その一方で
「良かれと思ってやったのに、なんだか反応が薄い」
「むしろ、迷惑そうな顔をされた気がする」
こんな経験、ありませんか?

もし少しでも心当たりがあるなら、ぜひこの先を読んでみてください。
実は、あなたが「デキる秘書」の仕事だと思い込んでいるその行動が、クライアントとの信頼関係を静かに壊している可能性があるのです。

今から、なぜ私が「オンライン秘書のミライ塾」というスクールで
先回り厳禁
提案はしない
と口を酸っぱくして教えているのか、 その理由をお話しします。

これを読めば、あなたが本当にクライアントから評価され、長く必要とされるための、確かな指針が手に入るはずです。

「デキる秘書」の大きな勘違い。なぜ「良かれと思って」が迷惑になるのか?

多くの人は、
「気が利くこと」
「提案ができること」
が優秀な秘書の条件だと考えています。

もちろん、それが喜ばれる場面もゼロではありません。

ですが、私たちオンライン秘書が主にお付き合いする中小企業の経営者や、多忙な個人事業主の方にとって、それは必ずしも「最優先事項」ではないのです。

彼らが社員ではなく、業務委託である私たちにお金を払う理由。
それは「自分の時間を創出するため」です。
もっと言うと、「自分がやるべき本業に集中するため、それ以外のことは考えたくない」のです。

ここに、大きな認識のズレが生まれます。

私たちは「クライアントのために」と時間をかけて改善案を考え、提案の資料をまとめます。
でも、クライアントからすれば、

  • その提案を理解するために、チャットを読む時間
  • 内容を検討し、判断する時間
  • 結果をフィードバックする時間

これらすべてが「頼んでもいないことに使わされる、想定外の時間」、つまりコストになるのです。

元SEの私から言わせれば、これは「バグ」に近い。
クライアントの脳のメモリを、頼まれてもいない処理で勝手に消費させているのと同じことです。

良かれと思ったあなたの行動が、実はクライアントの貴重な時間を奪う「時間泥棒」になってしまっているとしたら?
少し、ぞっとしませんか?

私が「先回り厳禁」「提案はしない」と教える2つの理由

私がこの指導方針を徹底しているのには、明確な2つの理由があります。
これは、35社以上のクライアントと1万件以上のメール対応をしてきた私の経験から導き出した、極めて実践的な結論です。

理由1: クライアントの「思考コスト」をゼロにするため

クライアントが私たちに求めている本質的な価値。
それは「明確さ(Clarity)」、そして「安心感」です。

「この件は、あの人に頼んでおけば、言った通りに、完璧に仕上げてくれる」
この絶対的な安心感こそが、私たちの価値の源泉です。

指示していない資料が勝手に出てきたり、「こうすればもっと良くなります」と提案されたりすると、クライアントの頭の中には「?」が浮かびます。

「これは、どういう意図だろう?」
「採用すべきか、断るべきか?」
「断って気分を害したら、自分が困るしなぁ」

このように、クライアントに余計な「思考コスト」を強いてしまうのです。

私たちが目指すべきは、クライアントが私たちの仕事に対して何も考えなくていい、思考コストがゼロの状態です。
そのために必要なのは、クライアントが1ミリも求めてなどいない独りよがりな提案ではありません。
指示されたことを、100パーセントの精度で完璧に遂行する」という極めてシンプルで、しかし奥深いスキルなのです。

理由2: 長期的な信頼関係は「言われたことを完璧にこなす」ことから生まれる

ここでひとつ、考えてみてほしいことがあります。
あなたが誰かに仕事を頼む時、どちらの人に「またお願いしたい」と思いますか?

Aさん:言われたことは70点の出来だけど、毎回「こうしたらどうですか?」とアイデアを出してくる人
Bさん:言われたことを常に100点の出来で完璧にこなしてくれる人。提案は特にない。

おそらく、ほとんどの人がBさんを選ぶでしょう。
なぜなら、仕事の基本は「期待に応えること」だからです。
期待された役割を完璧に果たしてくれて初めて、信頼関係の土台が生まれます。

オンライン秘書は「優秀な執事」であれ、と私は考えています。
主人が求める前に部屋を勝手に模様替えするのではなく、言われた通りに完璧に紅茶を淹れるプロフェッショナルを目指しましょう。

「信頼」という土台がしっかりと固まる前に自分の色を出そうと提案を繰り返すのは、まだ基礎工事が終わっていない土地に立派な家を建てようとするようなもの。
必ず、どこかで歪みが生まれます。

まずは、目の前の指示された業務を完璧にこなす。
その積み重ねによって「この人は、本当に信頼できる」と思ってもらえた時、初めてクライアントの方から「何か良いアイデアはない?」と、あなたの意見を求めてくれるようになるのです。
順番を間違えてはいけません。

では、どうすればいい?明日からできる、本当に評価される秘書になるための第一歩

「じゃあ、言われたことだけをやる、指示待ち人間になれってこと?」
そう思ったかもしれませんね。
答えは「ノー」です。

私が言う「指示通り」とは、思考停止で作業をすることではありません。
クライアントの指示の意図を深く理解し、その期待を完璧な形でアウトプットとして出す」ということです。

  • 誤字脱字がないのは、当たり前
  • ファイル名は、相手が管理しやすいように命名規則を整える
  • 納期は言われたギリギリではなく、少し余裕を持って提出する

このような、ひとつひとつの仕事の「質」を極限まで高めること。
そこにこそ、私たちは頭を使うべきなのです。

もしあなたが今、クライアントにもっと評価されたいと悩んでいるのなら、新しい提案を考える前に、まずはご自身の「基本動作」を見直してみてください。
そこに、信頼を勝ち取るための大きなヒントが隠されているはずです。

まとめ:本当の「気遣い」とは、相手の時間を奪わないこと

「事務はオフィスに出勤してするもの」という時代は、もう終わりました。
在宅で働く私たちオンライン秘書は、クライアントの事業を支える、プロフェッショナルなパートナーです。

そして、プロの仕事とは、自己満足の「良かれと思って」を押し付けることではありません。
クライアントが本当に求めている価値を深く理解し、それに応え続けることです。

本当の「気遣い」とは、相手の時間を奪わないこと。
本当の「デキる秘書」とは、クライアントに余計なことを一切考えさせず、「あなたに頼んでおけば大丈夫」という究極の安心感を提供できる人。

私は、そう確信しています。

この記事で述べた「クライアントの時間を奪わない」という哲学は、私のスクール「オンライン秘書のミライ塾」で教えていることの、ほんの一部に過ぎません

もしあなたが、小手先のテクニックではなくクライアントから長く愛され続けるオンライン秘書としての「本質」を学びたい。
そう本気で思うのであれば、ぜひ一度、私の講座の扉を叩いてみてください。
そこには、あなたの働き方の未来を変える、確かな答えが待っていますから。

オンライン秘書の
ミライ塾

プラットフォームに依存しない「稼ぐ力」を育てる、1年間の実践型スクールです。

Follow me!