【警告】その「時給1,250円」の案件、受けてはいけません!疲弊する人が知らない「断る」だけで優良顧客が集まる本当の理由
「また、この時間に追加の修正依頼!!」
「この作業量で、この時給は正直しんどい」
「クライアントの指示が曖昧で、何度もやり直しになる」
オンライン秘書として働くあなたが、もしこんな風に感じているのなら。
その胸のモヤモヤ、そしてクライアントの顔色を伺ってしまう気持ち、私には痛いほどよく分かります。
こんにちは。「オンライン秘書の先生」をしている、山田亜希子です。
これまで延べ800名以上の方を指導し、35社以上のクライアントと直接向き合ってきた私が、なぜ経験者の方にこそ「最初の問い合わせは、まず断ることを考えなさい」と教えるのか?
今日は、その理由を具体的にお話しします。
「せっかく頂いたお仕事だから、断るなんてとんでもない!」
「これを断ったら、もう次の仕事は来ないかもしれない」
真面目で責任感の強いあなただからこそ、そう考えてしまうのかもしれません。
ですが、もしその「断れない」ことがかえってあなたの価値を下げ、あなたを疲弊させ、本当にあなたを必要としている素晴らしいクライアントとの出会いを遠ざけているとしたら?
今日は私が自身の講座で常に伝え続けている、ビジネスの根幹に関わるお話をします。
それは、「戦略的に断る勇気」こそが、良いクライアントにだけ恵まれる最高の案件獲得術である、というお話です。
目次
なぜ、あなたは「断れない」のか?その“恐怖”の正体
そもそも、なぜ私たちは「断る」ことに、これほど強い抵抗を感じてしまうのでしょうか。
それはきっと、心の奥底にこんな「恐怖」があるからではないでしょうか。
こんな「恐怖」が!
- 評価への恐怖:「わがままな人だと思われたくない」「悪い評判が立ったらどうしよう」
- 経済的な恐怖:「この収入がなくなったら、生活が苦しくなる」
- 孤独への恐怖:「この契約を切られたら、もう誰からも必要とされなくなるんじゃないか」
これらの恐怖は、フリーランスとしてひとりで働く上で誰しもが一度は感じるものです。
ですが、この恐怖に支配されたまま仕事を選び続けると、どうなるでしょう?
あなたはいつの間にか、自分の時間と心を切り売りするだけの「作業員」になってしまいます。
そして、本当にやりたかったはずの「クライアントに貢献し、感謝されながら、豊かになる」という理想からは、どんどん遠ざかってしまうのです。
私が「お問い合わせには断る前提で対応する」と公言する、たったひとつの理由
実は私自身、「お問い合わせには、断る前提で対応する」というスタンスを公言しています。
驚かれるかもしれませんね。
「仕事が欲しいんじゃないの?」と。
私がこうお伝えする理由は、たったひとつ。
それは、あなたとクライアント、双方にとっての不幸なミスマッチを、入り口で防ぐためです。
元システムエンジニアの私から言わせてもらえば、事業とはひとつの精密なシステムのようなもの。
あなたという高性能なPC(能力)があっても、不要なファイルやアプリ(=あなたに合わない仕事)を溜め込み続けたら、動作はどんどん重くなり、やがてフリーズしてしまいます。
「断る」という行為は、いわば「事業というPCのデフラグ」です。
不要なファイル(=価値観の合わないクライアント)を整理し、断片化したリソースを最適化することで、システム全体の処理速度(=あなたの収益性と心の余裕)は劇的に向上します。
これは消耗ではなく、あなたの未来を守るための、極めて合理的なメンテナンスなのです。
良いクライアントだけを引き寄せる「戦略的お断り」3つのステップ
では、具体的にどうすればいいのでしょうか?
感情的に「嫌だから断る」のではありません。
あくまで「戦略的」に、あなたの事業を守るための3つのステップをお伝えします。
ステップ1:あなたの「譲れないもの」を言語化する(判断基準の明確化)
まず最初にやるべきことは、あなた自身の「判断基準」を明確にすることです。
なんとなく「このクライアントは苦手だな」と感じるだけでは、いざという時に断る決心が鈍ってしまいます。
- どんな価値観を持つ人と働きたいか?(例:尊重、感謝、誠実さ)
- どんな業務内容なら、心から楽しいと思えるか?
- 最低限、これだけは譲れないという報酬や条件は何か?
- 逆に、どんな言動や依頼は絶対に受け入れられないか?
これは、私が講座で「才能の棚卸し」と呼んでいるプロセスの一部です。
あなたという人間、そしてあなたという事業の「憲法」を作る作業だと思ってください。
この憲法があるからこそ、あなたは迷わず、毅然とした判断ができるようになります。
ステップ2:問い合わせフォームを「フィルター」に変える
あなたの公式サイトやSNSに設置している「問い合わせフォーム」
これを単なる連絡窓口ではなく、あなたに合うクライアントかどうかを事前に見極めるための強力な「フィルター」に変えましょう。
これはシステム開発で言うところの「自社のAPI仕様書を公開する」ようなものです。
「こちらの仕様(=価値観、最低条件)に合わないリクエストは、そもそも受け付けません」と事前に宣言することで、無駄な通信(=ミスマッチな商談)をサーバーの手前で防ぐのです。
私が実際に使っている問い合わせフォームを例にお話しすると、私は連絡先だけでなく「公式サイトのURL」や「ご予算感」「依頼したい業務内容」などを必須項目にしています。
そして、フリーメッセージ欄が白紙の方とはすぐに打ち合わせの日程を調整しません。
なぜなら、オンライン秘書の仕事はテキストでのコミュニケーションが中心だから。
「自分の要望を、ある程度きちんと文章で説明できるか」は、私にとって非常に重要な選定基準のひとつなのです。
このように、フォームの項目を工夫するだけで、あなたの基準に合わない問い合わせを商談の前にスクリーニングすることが可能になるのです。
ステップ3:感謝と共に、毅然と断る(具体的な断り方のフレーズ)
いよいよ、あなたの基準に合わないと判断したお問い合わせに、お断りの連絡を入れるステップです。
大切なのは、感情的にならず、相手への感謝と敬意を払いながらも、結論は明確に伝えること。
曖昧な態度は、かえって相手に期待を持たせてしまい、失礼にあたります。
いくつかフレーズの例を挙げておきますね。
ポイントは「できない」理由を相手のせいにするのではなく、「自分が提供できる価値」を主語にして語ること。
そうすることで、あなたは自分の価値を安売りすることなく、プロフェッショナルな印象を保ったまま、関係を円満に終えることができるのです。
「断る」ことで生まれる“スペース”に、最高の案件が舞い込む仕組み
「断ったら、仕事がゼロになってしまうのでは?」
あなたはまだ、そう感じますか?
でも、思い出してください。
あなたがパンパンに詰まったスケジュール、そしてストレスでいっぱいの心で働き続けていたら、どうでしょう?
もしもそこにあなたの理想にぴったりの素晴らしいクライアントが現れたとしても、その仕事を受けるための時間的、精神的な「スペース」が、あなたには残っていないのです。
断ることを恐れない人のもとにこそ、ふさわしい案件が舞い込む。
これは私が長年この仕事をしてきて、確信していることです。
合わない仕事をひとつ手放すことで、あなたの心と時間に余白が生まれます。
その余白があるからこそあなたは新しいスキルを学んだり、自分のサービスを見直したり、本当にやりたい仕事のための準備をすることができる。
そして、不思議なことに、そういう前向きなエネルギーで満たされている人の元には、同じように前向きで、あなたを正当に評価してくれるクライアントが集まってくるのです。
それでも断るのが怖いあなたへ
ここまで読んでも、やはり「断る」ことは怖い、と感じるかもしれません。
でしたら、まずは一番小さなことから始めてみませんか?
例えば、クライアントからの無茶な納期設定に対して「ありがとうございます。その場合、クオリティ担保のため〇日までお時間を頂けますでしょうか?」と、代替案を提示してみる。
これも立派な「断る」の一歩です。
あなたが自分の価値を信じ、それを守るための行動を始めた時、あなたの働き方は確実に変わります。
あなたは、誰かに使われるだけの「作業員」ではありません。
自分の事業の舵を握る、誇り高き「経営者」なのです!
あなたがひとりでクライアントと向き合うことに限界を感じ、稼働時間を減らしながら売上を伸ばすための「経営者マインド」を本気で学びたいと思うなら。
私が主宰する、オンライン秘書経験者・専用のコンサルティング「オンライン秘書・クラスルーム」の扉を叩いてみてください。
「クラスルーム」では、価格交渉や案件の見極め方など、あなたが自立したプロフェッショナルとして輝き続けるための、より具体的な戦略をお伝えしています。
あなたの勇気ある一歩を、私はいつでも応援しています。